最近運が悪く、自分を誰かが見張っていて、少なくとも一つ以上の心配事困りごとが常にキープされるようこまめに調整してくれているのではないか、なんて妄想をしてしまう。
今僕は実家のもろもろで長崎に長期滞在していて、人生のこの時期にそれが訪れることにそもそも辟易としてしまっているわけだけど、そこからさらに色々なことが起きてなかなかのハードモードが続いている。
この話はまず、介護を中心になってやっている妹がコロナに罹患したことから始まる。
当然妹は介護から離れて残りの人間でやらざるを得ないわけだけど、その数日後、妹と一緒にずっと介護に携わってきた姉もコロナに罹ったことがわかった。
これまで昼間の介護にあまり関わらず、主に夜に実家に常駐して見張るのが主な役目だった僕と妻がいきなり24時間介護を二人でやることになった。
幸い訪問看護の契約もあったのでピンチのときは看護師さんを呼んで対応いただき、なんとか一週間ほどのハード介護を乗り切った。
その後妻は東京に引き上げ、僕も短い盆休みということで東京に少しだけ戻ることにしていてあらかじめ飛行機を抑えていたんだけど、そこにピンポイントに合わせるように台風が来て予約していた便が欠航した。
慌ててほかの便を抑えるべく各社調べて、なんとかその日の最終便に予約を滑り込ませることができた。
ほっとしたのもつかの間、アクセスを調べてみて、その日は空港への公共交通機関がいずれも欠航していて、公共交通機関では空港にたどり着けないことがわかった。
家族と相談して空港まで車で送ってくれることとなり、搭乗時刻までに空港に着くことができてほっとしたのもまたもやつかの間、乗るはずだった飛行機が50分遅延することになった。
最終便なので50分遅延するともしかして自宅まで戻れないかもしれず、調べてみると空港から東京の自宅の最寄り駅まで連絡する最終列車の発車時刻が着陸時刻の15分後だということがわかり、実際着陸してみると15分を切っていた。
その憂き目にあったのは僕だけではなく、その飛行機に乗っていたうちの十数名程度が京急の駅に向かって全力で走るはめになり、結果自分含めまあまあ間に合って、僕もその日のうちに無事に家に帰りつくことができた。
そして次。関東に帰ってきた目的の一つがロッキンに行くことだったんだけど、帰ってきてみたらこっちにも別の台風が近づいてきていて、予報的にはロッキンはアウトっぽい進路だった。
こりゃダメかもなーと思いつつ迎えた当日。無事に台風は逸れてロッキンは開催されたものの、途中雷で一時中断して一時間ほど予定がおした。
その結果、被らないはずのタイムテーブルが重なり合い、いくつかのアーティストを聴き逃す羽目になった。
そして戻ったらコロナに罹患していることがわかった。ロッキンの現場ではマスクをしてる人が数千人に一人くらいの割合で、暑かったこともあり自分もつい外しがちになってしまった。やはりそういうのは人に流されてはダメだと思い知った。
幸いにも熱はすぐ下がり喉の痛みも引いて、他人への感染を配慮しつつ日常生活を送れるとこまでもどり、今日映画を見に行ってきたら、自宅の鍵をどこかで紛失していた。
急いで映画館に電話してみたところ受付時間外で繋がらず、遺失物としてあるかどうかの確認はこの時点で出来ず。明日朝イチで映画館に足を運ぼうと思っている。
とまあここまですべて誇張なし。
我ながら運のない日々だなと思いつつ、前世でよほどひどいことしたのかな、とか、現世でもよほど酷いことを我知らずしてしまってるのかな、とか、考えてもしょうがないから、なんとか日々生きている。
なんの心配もない手放しで楽しい日々はもうこないもんなのかなあ。