私は流行、あなたは世間

昔、J-POPの歌詞からタイトル付けするブログを楽しみに読んでました。

あれからもう十年経ちました。

だからというわけではないですがそれに倣って。

さて。


人との関わりを、流行のようだなと感じます。

僕自身にも多少の流行は勿論あるけれど、大抵は僕の方が流行側。

人は誰でもどこかに魅力的な一面を持っているものだし、僕にも他人に響く部分がなにかしらはあるようで、恋愛の惚れた腫れたになることはさすがにもう無いけれど、その手前くらいの「すごくあなたに興味があります」的なアプローチを異性に限らず時には同性からも受けることは今でもまあ、あって。

そうなんですねと受け入れて、こちらも少し厚めに気を割くようになった頃くらいから段々と距離が空いてやがて居なくなるので、そっか、流行が終わったんだなと思うことにしています。

最初から別に気持ちがあったわけでもなく、気難しい野良犬を手懐けたくて、なついたから興味を失ってしまうだけかもしれないですが。

昨今はSNSがあって、まず繋がること、そして繋がり続けていること、やがて離れること、その一連が可視化されやすいから余計に目につくのかもしれません。

以前はなかなかハードルの高い作業だった離別も、フォローを外す、ブロックする、なんてタップひとつふたつで出来ちゃうし、連絡先をお互いSNSしか知らない相手なんて、離れてしまえばこの世にいないのと変わらないし。

沖縄に行くようになってから、良くも悪くも出会いを意識的に求める人達とたくさん会うようになったから、機会自体もむしろ前より増えたのだと思います。

世間に流れるさまざまな流行り物も永続的に価値があるものなど最初からほとんど無くて、大抵は熱に浮かされるように好きだと勘違いしていずれ冷めると熱かったその気持ちさえ思い出せなくなってしまうのが常で、それを広告代理店にうまくコントロールされているのが世の中というものだろうから。

この世の片隅でその一端を担っていると思えば、不思議でもないし悲しくもない。

と思えれば楽なんですけどね。