僕がいいなと思うのはだいたい物事の途中の状態で、いいなと思っていた場所が段々と変わっていって、やがて違うものになってしまって。
ああ、変わってしまったなと思いながらも離れられずにいたら、最後は嫌いになって結局離れ、過ぎたものに思いを馳せながらまた違う途中のものを探す。
いや、変わらないものなんて無いから、自分の望む形が変わろうとするときにそれが変わらないでほしいと望んで尽力すべきで、それを怠ったなら変わることを嘆く資格さえないのではないか。
責任を転嫁し続ける醜悪な人生だと思う。
それを半世紀繰り返して生きてる。