話し方が苦手なおじさん

先日、仕事もやっと終わりが見えてきて、少しまとまった休みが取れそうだったからすかさず沖縄離島に行ってきた。

それ自体は楽しく、新しい人間関係の形成もあって濃いめの時間を過ごして帰ってきたんだけど、なんだかすごく凹んだやりとりもあった。

前提として少し前に書いた相談おじさん案件の中の、僕が結局ブロックしてしまった女の子(以下A子さん)の話が必要で、さらっと言えば離島に彼氏(B君)作ったけどその人がクズっぽくて私どうしたらいいでしょう的な感じのお話。

そして今回新たに知り合いとなった男の子(C君)が少し前に仲良くなった女の子(軽いセフレ関係:D子さん)に最近彼氏ができたんだけど、色々と問題あって相談を受けている、という話を聞いた。

その話を聞いていくと、僕がA子さんから相談を受けていた彼氏と同一人物、要はB君の話だということが判明した。

そこで別の知人を通じて確認したところ、どうやら現在もA子さんとB君は付き合っているらしい。

C君のもっている情報と照らし合わせたところ、どうやらそれを黙ってD子さんと付き合い始め、最近バレたけど結婚を匂わせてD子さんをつなぎとめ、向こうとは交渉中で、別れるから待ってくれと言っているらしい。

(とはいえこれも又聞きの話をつなぎ合わせての理解なので、A子さん側に聞いたらそんな事実はないのかもしれない。A子さんからは、彼が別れてくれないとずっと相談されていたので。)

ここで登場人物を整理しておきます。

S
A子離島で出会った男性(B)と遠距離恋愛となり、僕が諸々相談を受けていた
BA子の遠距離恋愛の相手。離島在住。現在A子とD子を二股中
C知人。D子とセフレ関係にありつつ、D子から恋愛相談を受けている
D子離島にプチ移住中。Bと付き合っているが、A子の存在を最近知った

その現状を整理したうえで、僕がかねてより聞いていたクズエピソードも色々とC君に伝えたところC君もそれはやばいと感じたらしく、是非D子さんにそれ直接話してやってほしいと頼まれた。

余計なことに巻き込まれるのは嫌だけど、でもB君のクズっぷりにまた誰かが、それも知人の知人が悩まされるのかと思ったら放ってもおけなくて、まあ機会があったら、と答えておいたらなんと偶然D子さんがその日僕らの泊まっている宿に来ることにしたとの連絡があって、夜には話してください、という流れになった。

さすがにちょっと気が進まない旨を再度改めて言ってみたけど、C君はC君でD子さんがこのままクズ男にもてあそばれるのは嫌らしく、そこをなんとか、ということでしょうがなく引受けた。

そしてやってきたD子さんと対面し、最初はみんなで朗らかに談笑していたんだけどC君がいきなり

「Sさんが話したいことあるらしいですよ」

と話を振ってきた。

D子さんと僕は初対面で二言三言言葉を交わしただけなので、当然「え?なに?え?」となるわけで、C君が前述の流れを説明して「この人がB君のこと知ってるらしいから色々話聞いたらどうですか?」とこれまた無責任な振り方をしてきた。

しょうがないのでこれまで相談受けていたこと、聞いていた話が結構ひどい状況だったことをざっと話して、正直僕はB君のことをクズだと思っていると伝えたところ、彼女の中では「クズ」という言葉、それが自分が今彼氏だと思っている相手に使われたことがすごくひっかかったようで、「え、お前何言ってんの?」ってモードに切り替わった。

D子「いやそもそもあんたは私の彼氏と会ったことあるの?」

僕「直接会ったことはないけど、二股かけられている現彼女さんのほうから色んな相談を受けてて、それが全部事実だとしたらひどい人間だと思ってる。自分のコネクションの中で色んな人に話を聞いた結果、どうも事実っぽいという印象で捉えてる」

D子「会ったこともない人間の、その彼女を目の前にしてよくそんなこと言えるよね」

僕「いや片方からしか聞いてないからそれが全部事実かどうかは僕もわからないけど、必要なら聞いたままを話すことはできるから、それを聞いてあなたが判断すればいいと思う」

D子「いや、私は自分の目で確かめたことしか信じないから、必要ない」

僕「それなら僕もわざわざ話す必要ないし、現彼女のプライバシーに関わることでもあるから、話さないでいいならそのほうが助かる」

D子「…」

僕「じゃあこの話はこれで終わりでいいですよね」

と、思い出しつつざっと書くとこんな流れだったと思う。

その場はそれで終わって、同じ宿だから廊下で会ったり夜の宿の飲み会で同席したりもして挨拶程度は交わしてそれっきりだったんだけど、その後C君に鬼のようにLINEが来ていたらしく、僕への罵詈雑言が書き綴られていたらしい。

僕がわざわざそのことを話したかったわけではないこと、基本的にはD子さんのことを心配したC君から頼まれての話の流れだったことくらいはフォローしといてねと言って、僕の方はそれきり忘れていたんだけど、その後B君とそのことで喧嘩したらしく

D子「あなたが昔付き合ってた人のことで全然知らない人からクズ呼ばわりされてるんだけど、その辺どうなの?」

とB君に聞いたら

B君「お前はおれが信じられないの?なんでそんなやつの言うこととか信じてるの?」

という鉄板の答えが返ってきて、逆ギレされた上部屋にいられなくなって今日は宿とって別の離島にいるんだとか、それも全部あいつ(僕)のせいだとかなんとかずっとLINEは来続けていたらしい。

そして2日ほど経って、C君が僕に「今こんなっす」とLINEの画面を見せてきて、書かれていた内容はC君が「喧嘩して離島泊まり歩いてるならうちの宿にもまた来たらいいのに」と言ったのに対しての返事で

D子「話し方の苦手なおじさんがいるから嫌。ほんと久しぶりに生理的に無理な人に会った。あんなに話し方が気持ち悪い人初めて。」

D子「言いたいことあるならはっきり言ったらいいのに、聞いても言わないし、なら最初から黙ってろって話でしょ。ほんとにあの人気持ち悪い」

と書かれていて、最初それが自分のことだともわからず、「これなに?」ってC君に聞いたらこれSさんのことらしいっす、と苦笑い。

いや聞きたくないって言ったのむこうで、「私は自分の目で見たことしか信じない」とか言われて話終わったと思ってたんだけど…と伝えると、「え、そうなんすか?」と。

僕がわざわざその話をしたかったわけではなくて、C君から頼まれて仕方なくって話はした?とC君に聞いたら、

「『俺が頼んだんだよ』って言ったんですけど、『いやC君は少しも悪くないよ、悪いのはあいつでしょ?』とかって返ってくるんですよ。なに説明しても届かないみたいっす…」

とのこと。

超めんどくさいことに巻き込まれて事実とは言えおじさんと罵られ、貧乏くじしか引いてなくて笑います。

長々と書いてしまったけど、人のことにでしゃばるのはやめたほうがいいなってことと、自分はおじさんなんだなと強く感じた出来事となりました。

はーめんどくさい。