人を思う病

ここに書くことはもう無いかもな、と、なんとなく思っていました。

良きにつけ悪しきにつけ生じた感情の揺れや日々のよしなしごとを、わざわざテキストに起こしておく意味や価値がもうなくなってきているなあと感じていて。

軽いことならたまにインスタのストーリーに流してそれで満足できていたりもするし。

でもやっぱり、どこに吐いたらいいかわからないことはあいかわらず生まれるもので、最近のもやもやをひとつ。


今夏、沖縄離島の馴染みの宿にふらっと寄った際に一人の女性と知り合いました。

それはリゾートバイトで島に働きに来て、手違いで寮の部屋が空いていなかったとのことでその宿に長期滞在している方で、僕は今夏は一泊だったので少ししか話はできなかったけど、その島に長期滞在してみて彼女なりに思うところがたくさんあったらしく、夜遅くまで色々と話をしてインスタを交換し、僕は次の朝早く宿を出て東京に戻ってきました。

せっかく長期滞在しているので島を楽しんでほしいし、色々と相談事が必要であればと思いその人のストーリーにちょいちょい反応していたら、ぜひまたお会いして話をしたいと何度かDMをもらいました。

そして約一月の契約でのリゾバだった彼女が島を去る日が来て、その日船が出る様子を撮ったストーリーに「10月また来ます」との文字があり、それに「えっまたいくんですか?」と反応したら、「はい、またすぐに行くつもりです。○○さんは来る予定は無いんですか?」との返事が返ってきました。

その時点では行く予定はなかったけど、せっかくまた会いたいと何度か言ってくれてるからと思い「今は行く予定はないですが、都合ついたら顔出します」と返事したら「ホントですか!ぜひまたお会いしたいです!」と返って来ました。

そのときはそこまででやがて10月が近づいてきて、都合はつきそうだったので連休に絡めて島に行く予定を入れようと思い、「連休で行く予定をたてようと思うのですが、いつ頃行くかってもう決まってますか?」と彼女に問い合わせたところ、「まだ決めてなくて…○○さんは行かれますか?」と返ってきました。

この時点で、あ、よくあるいつもの感じかな…?とは薄々感じはしたものの、僕は僕で今年もう一回くらいは島に行っておきたいと考えていたので僕の都合で予定を決めて、彼女にその予定を連絡したら、その日から彼女のインスタの更新がパタリと途絶え、僕の送ったDMも未読無視で半月ほど経ちました。

以前突然彼女のインスタの更新が止まったときがあってそのときはコロナ罹患+スマホ水没でしばらくSNSできなかったとのことだったからまたそんな感じなのかなと思っていたら、数日前にまた普通に更新を始めたからたぶん何も問題はなく、ただの無視だということがわかり、現在も既読はつかないままです。

そのうちなにかの返答はあるのかもしれないけどそこに僕が思う納得できる理由は存在しないんだろう、ってこともだいたいもう想像はつくし、そう考えていたほうがもう楽でいい。

社交辞令だし真に受けるほうが悪いよ、って言われればそれまでのことではあるし、ふと言った口約束でも積極的に守ろうとする人間がいるなんてことを彼女は想像もしない人生なのかもしれないし、なにより彼女が島に行こうが行くまいが、僕が島を訪れる動機になんの作用もしないと彼女自身が思っているのかもしれないし。

とは言え彼女は色々と思い悩む人で、だからこそ多少のメンヘラ気質を抱え、彼女が周りの人に我知らず嫌な思いをさせたり、ときに距離を置かれたりして、それを知って落ち込んだりしてる姿がストーリーから伺い知れます。

それなら、誰でもいいから自分の気持を聞いてくれる人がほしいと思うときに聞く構えを取れる大人は視界にいたほうがいいのかもしれない、という思いで僕はやっぱり縁をきれずにいます。

そんなん止めたほうが、僕の心の健康にはいいよなと思うけれど、でもこれも僕の一部だからしょうがない。

病気みたいなもんだ、と思っています。