古くからの知人で、今でも気になってる人がいます。
元々はオンラインゲームで出会った方でした。出会ってみたらお互いがお互いのサイトのファンであることがわかって仲良くなって、出会ったオンラインゲームだけでなく、そのあとに出た複数のオンラインゲームをまたいで一緒に遊んでいました。
色々とあって今は付き合いは切れてしまったのだけど、今でも僕がゲームのブログを更新すると真っ先に見に来て、その記事だけ読んでさっと帰っているらしきことがアクセスログからうかがい知れます。僕のほうはと言えば、彼女のtwitterを知ってはいて、フォローはせず、ときどき盗み見ています。
もともとその方は歌舞伎町や池袋界隈で人の欲望を形にすることを生業とする類の方で、その業界のことを赤裸々に辛らつに吐露することで人気を博したブログを管理されており、それが高じて何冊か本を出したり、雑誌に連載を持ったりして、ある時期そこそこ有名な人でした。彼女に対する世間の認識は「元女王様の毒舌ブロガー」であり、そういった属性もあってか現実の個人情報が漏れることを何よりも気にしていて、僕も直接お会いしたことは無く、会話もチャットのみでしたが、だからこそかもしれない色んな話をたくさんしました。
ある時期に、どうしてそうなったかはもうよくわからないのだけど彼女がひどく刺々しくなったことがあり、その棘で僕の周りの人まで傷つけ始めたので、やむを得ず僕は彼女から少し距離を置きました。すると程なく彼女は僕の前からフェードアウトして、オンラインゲームの中での消息がわからなくなりました。
ブログはやがて更新が停止してtwitterに移行し、twitterに移行してから僕は当時のアカウントで一度彼女をフォローしたのですが、twitterでは短文であるが故か彼女の「毒」の部分が殊更にひどく目立っていて見ているのが辛く、結局、フォローを外してしまい、僕はそのアカウント自体を使うのをやめてしまいました。彼女はtwitterが性にあったのか、当時のアカウントのままでずっと続けているようです。
そこそこの長い間オンラインで一緒に遊んでいたことからの僕の中での彼女の印象は、礼儀正しくて道理を大切にする、とても優しい人でした。なんだかんだと悪態をつくことはあったけれど、辛らつな言葉を積極的に選びがちなだけで根本的には間違ったことは言わない人でした。ただその言葉の選び方が、ときには人をひどく傷つけることがあって、その点をどう受け止めればいいのか、一緒に過ごしてる間も結構迷いはありました。
今でもそれは続いていて、彼女のtwitterを見たときに一番強く感じるのは、他者に対する刺々しさです。ただそこはきっと受け止め方の問題で、近しい人にとってはそれがユーモアとして機能しているのかもしれません。
それを見ている限り、彼女と自分が一時期すごく仲良く毎日一緒に遊んでいたことなど想像もつかなくて、僕とは完全に別世界の人です。それならそれでもう構いません。人にはいくつもの面があるし、彼女が、僕と仲良くしていた頃とはもう変わっていたり、僕と仲良くしている風だったことが彼女にとって素ではなかったとかであれば、このまま距離を置いてて問題ありません。でも気になるのが、いまだに彼女が僕のゲームのブログを見に来ていること。
僕が知る昔の印象を一旦置いといて、現在のtwitterから想像される人物像で想定して考えると、その人が僕の書くものを面白いと感じるとはとても思えないし、僕のブログになにか有用な情報が転がっているというわけでもないです。自分の考えうる範囲では、彼女が、更新するたび僕のブログを見続けてる理由が見つからない。彼女のような人が、こんなに考えが甘くて微妙に頭の悪い、人付き合いもまともにできない人間のことが気になるはずがない。
僕の方は彼女のことはずっと気になっていたから、僕が東京に出てきたり、会社を辞めて引っ越したりした機会で何度か彼女にメールを出したことはあったんだけど、それについては特に何の反応も無し。エラーが返ってきていないから届いてはいるはずだけど、返事はありませんでした。
そもそもなぜ距離を置かれてしまったのか、考えたら思い当たることはいくつか無いでもないけど、だからと言ってじゃあどうすればよかったのかもよくわからないし、あのときに付き合いがフェードアウトしたことは残念だけど、それはそれで受け入れることはできて、それでいいと思うんだけど、でも、本当の彼女はいったいどんな人なのか、それだけが今でも気になっています。
更新チェックツールのリストに今でも残っていて、更新されたらお知らせがくるから惰性で見てて、リストからわざわざ外すほどでもないほど存在が軽い。と、それが一番しっくりくる解釈なのかな。それならそれで外してほしいなあって思うのはわがままですかね。
よくわかんないや。